ニセ印材 |
鶏血の印材を下に掲載し、ニセ物のお話しをしたが、追加でご注意をーーー
中国を観光すると、必ず土産物店に強制的に連れて行かれ、掛け軸やらを「かなりしつこく」セールスされる。この中に、鶏血印材、田黄印材もある。これはかなり小さいもの、鶏血の場合は血の部分が少ないもの(要するにせこい印材)は除き、原則贋物と思ったほうが良い。立派なものは特にあやしい。
プラスチック製(コーティング=プラスチックの皮膜で覆った形あるいは全部プラスティック)、染料で染めたものでも、印刀を当ててみれば分かるのだが、何十万円、何百万円の正札がついているものに、そんなことは出来ない。
何年か前、日本国内でもプラスチックコーティングの田黄印材が大量に出回っていて、何人かの書家先生に見せられたのだが、外観の違和感だけで、ニセ物とは言い切れないので困ったことがあった。その方が買ってしまったものであれば、テレビ番組の何でも鑑定団でよくあるようにがっかりした顔も見たくないので、よく分かりませんと言う以外無い。