平々凡々 |
下記に掲載したが、先般、河野隆先生より「平々凡々印譜」を頂戴した。著作権の関係もあるので、ここに画像は掲載できないが、同じ印文のものが46種並ぶと面白い。下記の晨風会展のハガキにも2種(上が呉昌碩、下が初世中村蘭台)掲載されているのでそれをご覧いただくとよい。
印文としては、「平平凡凡」とするか「平々凡々」と「々」を使用するか、界線使用かなどなど、工夫が必要でそういう点で、作家としては腕の見せ所ということになる。ハガキに掲載の2大家の作品は、「平々凡々」と刻している。あと画像は掲載出来ないが、2世蘭台先生は「平平凡々」とただ1人刻している。これは2世先生らしい発想で勉強になる。あと、「平々凡凡」も1人(徐新周)いる。
下のハガキの印影に戻れば、2者それぞれ傑作として完成されているのには感心する。朱文ということもあるが、私的には、それぞれの辺縁(縁)と中の字の関係に素晴らしさを感じる。