印泥 続き(変わった道具) |
せっかっくだから変わった道具を披露します。下の写真なのですが、販売している名称は「肉壷」なのですが、師匠からは「印泥叩き」と聞いている道具です。
黒水牛製のもの(プラスチックでも良いのでしょうが、需要がほとんどゼロですので、黒水牛で作るのでしょう。値段は、手作りですので、それなりの値段という記憶です。)で、左が円筒状の空洞ケースになっていますので、ここへ印泥を詰め、少し盛り上げておき、これを持って、印面に印泥を「ぽんぽん」とたたきつけ印泥を付けるものです。大型印には、少量の印泥で済むので、便利です。
私の師匠の古川悟も使っていました。古川先生は、ベニヤを印材にして、かなりの大型(20~30cm)の印も刻っていましたので、多分、そういう印に印泥を付けるのに使っていたのだと思います。
右がキャップで、それをすると下の写真の状態となり携帯に便利です。私の場合、「美麗」を詰めて、携帯用の印泥ケースとして使用しています。
これが、今現在売っているかは不明なのですが、売っているとしたら、印判屋さんで「肉壷」という名称のはずです。伝票には「肉壷」と載っていました。