夏目漱石の落款印 |
先日、同門の篆刻家・山本陽一先生にお目にかかり、神奈川近代文学館所蔵の夏目漱石の落款印58顆を山本先生が押捺し、その「夏目漱石落款集成」が発刊されたということを伺った。
その中の1枚(下記掲載の印)は実押で、やはり山本先生が1枚1枚押捺したとのことーーー

神奈川近代文学館蔵「夏目漱石落款集成」<雄松堂書店刊>
パンフレットより 「漱石山房」=刻者不明
山本先生のお話では、漱石58顆の落款印には、有名な篆刻家の刻ったものは無いとのこと、上記の印も代表的な落款印なのであろうが、渇筆を表現していて、まあ、面白いと言えば面白い印であるが、めったに見かけない形式だ。
パンフレットをいただいたので、それを拝見すると、かぼちゃの蔕で作った印とか銅印などもあるようだ。