昨日から毎日書道展の後期展が開幕 |
昨日から毎日書道展の後期展が開幕した。「篆刻」は後期展で展観されるので、猛暑の中、出かけた。ーーーといっても昨日は午後開場ということで、午前は仏像ボーイになり三井記念美術館で開催中の「奈良の古寺と仏像」展を拝見した。これだけの奈良の仏像が東京で見られるというのも「すごい」のだが、なにせ本格的な仏像ボーイでは無いので、「アフロの仏様」とか「美男子の仏様」で楽しませていただいたというレベルの鑑賞であった。
小生の作品も昨日からの展示で、後期展1、2を通し8月1日(日)まで展観される。
今年は「一心不乱」という仏語を刻った。下の隷書(瓦当風)も刻った印である。
実は、この「一心不乱」という印文は師匠の古川悟が朱文の作品で発表したことがある印文。この師匠の朱文印では「心」が左文(左文字=鏡文字)に作っていたのだが、左文は一種の「逃げ」なので、左文を使わず、かつ、師匠がこの印文を白文で刻ったならば、「こうなる」だろう、みたいなコンセプトで創ってみた。まあ、いつもながらの2文字目から4文字目を時計回りでグルッと廻すという吉永流は出たが、一応古川流としても成功したのではないかと自負している。
上記は横から撮った写真なので、正面からの実物は、国立新美術館で観ていただきたい。