講習会用に字入れ7顆 |
今週土曜日に、講習会を開催。それ用に1寸3分の印材に1文字「風」と字入れ。普段のお稽古に使っている新宿大久保の教室を利用するので大人数ではないのだが、合計7顆の字入れは、ちょっとしんどい。(写真はその一部の3顆)
上記のように、私どもの流派というか師系(師の古川悟系統=中村蘭台先生系統)では、字は必ず朱で書く=朱書き。
これは篆刻流派で2通りあり、専ら墨で書く=墨書きの流派(ハンコ屋さんもそういう風にする=買ったばかりの印鑑をみると字の部分に墨がついている。)もある。朱書きは、書丹にルーツ(中国では昔から、石碑に字を彫るとき、朱で下書きした)を発すと師匠から聞いている。
これは、どちらが良いかということでは無く、単にそういう2派があるということ。
しかし、膨張色の観点(例えば、碁石の大きさも白石と黒石の大きさは異なる)で、どちらかに決めないと線の太さなどの感覚をその度に切り替えなければいけない。これは、よっぽど熟練した人でなければ上手く行かないので、特に初心者はどちらかに統一してやること。