年賀状を出さなきゃーー来年の干支印 |
毎年の年賀状、この何十年かは「干支」(来年は壬辰)の小印を押捺して出す習慣になっている。
印泥というものは、その性質(成分のヒマシ油が蒸発し難い)から乾き難いので、上手く押捺し、それを上手く乾かすのが大変なのであるが・・・まあ、そんな年賀状を楽しみとしてくれる人もいるのでやっている。
また、例年篆刻雑誌「楽篆」新年号の干支印特集への出稿もあるという事情もある。まだ全然出来ていないのだが、何とか、この1~2日で制作しなければならない。
先生の私がそんなように怠けているのだが、それはさて置き、門人に課題としてこの印文を出し、刻らせた。その中での優秀作を掲載する。
上段(どちらかといえば、この4氏は我が門人ベテラン勢)、右上から
小山さんの作品、瓦当風で発想も良く、出来も良い。
大橋氏の作品、古ジ風。縁(辺縁)の処理が、今一歩とも感じるが、古ジの特徴は上手く出している。
寒河江氏の作品、金文を使用しているが、オリジナルの作風ということになる。空間処理は良いと思う。
石口氏の作品、秦印風。太さなど秦印の雰囲気を上手く出した。
下段(我が門人、初心から中級者の部)右上から
根米氏の作品、刻りに拙いとこがあるが、字配りなど良い。
菊地さんの作品、甲骨。線質上手く表現した。
藤谷さんの作品、印篆でがっちり作った。
村上君(中学3年生)の作品、がっちり、力強い。