最近、新入会員が多い・・・ |
特に篆刻ブームという事でも無いのだろうが、最近、我が教室は、会員の新入(昔流でいえば入門者)が続いている。この2ヶ月ほどで5名ほどあった。
まったく初めての方もいるが、若干の経験がある方がほとんどである。ウチの場合、最初に私が字入れしたものを刻ってもらい、印刀の使い方を確認・訓練するのだが、その若干経験の方を見ると、共通して刀法がおかしい。やはり、参考書を見ながらの印刀の使い方のマスターは難しいのだろう。
参考書は、普遍的な篆刻というものを伝えるため、「こういうのもあります」と多くの事例を挙げ過ぎ、かえって曖昧にしている面がある。(このブログでも、その傾向はあるので、それは反省している。)
例えば、印刀の持ち方も3種類挙げ、どれでも良いようなニュアンスで書いている。「引き刀」「突き刀」について同様で、どちらが良いとかは書いていない。確かに、臨機応変、その状況で変えて行くのが本当のところなのだが、初心者にそれを要求するのは難しいと思う。
そういった点では、やはり直接習うしかないのであろうし、最初から「それなりの」先生に習うことも大事だ。