2014年 04月 19日
膨張色と収縮色(続ちょっと高度な篆刻講座)3 |
<膨張色と収縮色(続ちょっと高度な篆刻講座)2よりの続き>
関係の色を膨張順?に整理すると
朱(赤)=膨張色 > 白=膨張色 > 黒=収縮色
ということになる。したがって、どんな印稿形式、字入れ形式であろうと、本印稿→字入れ→刻というプロセスにおいて、この膨張色、収縮色の関係を勘案して作業を行わないと、出来上がり(刻り上がり)の状態(主に線の太さ)が本印稿作成時の想定と異なってしまうことになる。これは面積が大きくなるほど顕著になるので、展覧会出品の大型印では特に留意しなければいけない点であろう。
あと、印泥の色についても留意しなければならない。つまり、現状の美麗の暗赤色は、ある意味収縮色に分類されてもよいのかもしれない。
ーー蛇足であるが、現状の美麗はどういう需要からこのような色になったのかは分からないが、篆刻家的にはほとんど使用できないものになってしまった。書家の落款印用としては、このような暗赤色の需要もあるのだろうが・・・・・・
<4へ続く>
関係の色を膨張順?に整理すると
朱(赤)=膨張色 > 白=膨張色 > 黒=収縮色
ということになる。したがって、どんな印稿形式、字入れ形式であろうと、本印稿→字入れ→刻というプロセスにおいて、この膨張色、収縮色の関係を勘案して作業を行わないと、出来上がり(刻り上がり)の状態(主に線の太さ)が本印稿作成時の想定と異なってしまうことになる。これは面積が大きくなるほど顕著になるので、展覧会出品の大型印では特に留意しなければいけない点であろう。
あと、印泥の色についても留意しなければならない。つまり、現状の美麗の暗赤色は、ある意味収縮色に分類されてもよいのかもしれない。
ーー蛇足であるが、現状の美麗はどういう需要からこのような色になったのかは分からないが、篆刻家的にはほとんど使用できないものになってしまった。書家の落款印用としては、このような暗赤色の需要もあるのだろうが・・・・・・
<4へ続く>
by tenkokuryu
| 2014-04-19 11:27
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