まず「とっかかりで」消しゴム印 その1(改定) |
このブログはもともと、篆刻をまったく知らない人向けということで、産経デジタルの依頼で「イザ専門家ブログ」として始めたものだったので、7年前の記事にはそんなコンテンツが多い。
ブログ引っ越しを余儀なくされ、このエキサイトに移りーー改めて、そのようなコンセプトでもやってみようかと考えた。そこで、若干の改定を加えて掲載して行きたい。まずは「とっかかりで、文字の消しゴム印」。
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篆刻は石材、石といっても材質としては蝋石のような軟らかい質のものに篆書を刻すというのが基本形です。
私が子どもの頃は、身近なところで 蝋石そのものが売られていて、入手することが可能でしたので、それをナイフなどで刻れば、篆刻の事始と言うことになったのでしょうが、現代では、蝋石は工事現場などで使われるのみのようです。したがって、石印材として売られているそのものを、書道用品のお店などで入手することになります。一時期、100円均一のダイソーの大きな店では、この篆刻用の印材が売られていたのですが、最近は見かけなくなってしまいました。
まあ、この石印材に刻る本格的?篆刻はさて置き、手軽に、かつ身近なもので篆刻を体験していただくには、消しゴム印が良いでしょう。私も、子どものころ、消しゴムで印(スタンプ)を作って、自分の本に蔵書印として押していました。今でもその本が現存していますが、それが私にとっても篆刻のそもそもの始まりということになります。。
最近の消しゴムは、昔の「天然ゴム製」のものと異なり、弾力が弱いので、簡単に刻れますので、その点でも好都合です。とりあえずは、今回は材料のみをご案内しておきます。
1.消しゴム(市販のプラスチック消しゴム<トンボ社製が代表>)
2.カッターナイフ(普通のもの)または彫刻刀(切出) ちなみに、この切出は木印を刻る用具でもあります。つまり、消しゴム印の技法は、木印の技法と共通するということになります。もちろん、100円均一で販売の彫刻刀の切出では、切れ味の関係で木印はちょっと難しいかもしれませんが、消しゴム印には充分です。
3.鉛筆
どれも、お手元にあるもの、または100円均一などで準備できるでしょう。
まず、左から「プラスチック消しゴム」写真のものは、大きさは約2cm×6cmで厚みは1.3cmです。発売の各社により大きさの違いがありますが、その前後の大きさでしたら、どの会社のものでもOKです。そして、その右が「1.彫刻刀(切出)」「2.デザインナイフ」「3.カッターナイフ」「4.印刀(石印材を刻る印刀)=参考に掲載」