2014年 06月 01日
消しゴム印 その4 練習(改定) |
いきなり刻っても良いのですが、念のため練習をしましょう。
準備した消しゴムを3つに分割しましたが、その余りの1個を使います。この練習用の大きさはどんなものでも結構です。
まず、鉛筆で消しゴムに、3mm程度の幅の線(2本線で)を真中に十字に書きます。下記参照
図2は彫刻刀(切出)またはデザインナイフの場合で、1と反対に、手前から「押し出す」ようにして切って行きます。これは石印材を刻る時の「突き刀(推し刀)」に相当します。そして、木印などもこの方法で刻ります。
写真及び図1と図2のイラストは横から見たところです。陰刻ですから、溝を掘り取らなければいけませんので、1と2両方とも共通ですが、右利きの方の場合、図3のようにナイフ(刀)を右に35~45度程度傾けないといけません。まず、「V字状」の溝(薬研彫り)の片側を切ることになります。(図3)そして、消しゴム(印材)を180度回転させ、V字のもう一方の側を切り(図4)、溝が完成することになります。(下記写真のようになります)3mm程度の幅の線の場合、V字の深さは約3mm弱になります。太い線であれば深く、細い線であれば浅くなります。(石印の場合も同じで、太い線は深く、細い線は浅く刻ることになります。)
ナイフを「引く」または「押す」事も大事ですが、むしろ、きちんと、ナイフ(刀)を消しゴム(印材)に差し込み(うずめ)、ある一定の「深さ」を、切ること(両側から切り、溝部分のゴムを切り取る)が上手く刻るコツです。
そして、十字に線を切り取った(刻った)ものが完成します。
それを、スタンプで押したものが図5になります。ゴムの弾力がありますので、なかなか直線を引くのは難しいです。ナイフ(刀)の傾け方、切る深さなども研究して本番に備えましょう。なお、この練習で作ったものも、連続して押すと模様のようになり、使えますので試してください。
by tenkokuryu
| 2014-06-01 17:50
| 消しゴム印