2014年 10月 29日
篆刻の面白さ=文字学 その3 形声 |
では、「指事」「象形」「形声」「会意」「転注」「仮借」のうち「指事」「象形」「会意」について簡単に解説したので、つぎは、この原理によって組み立てられている漢字がもっとも多い(約80%以上という)「形声」について説明しましょう。
例えば、「空」=クウ そら
この「空」という字は意符が「穴」、音符が「工」(この意符、音符は後で説明します)です。もともとは古代の住居のあなという意味です。これが、天空という意味に用いられるのは、簡単に言えば(私が勝手に簡単にしたので、正確に把握したい方は漢和辞典で確認ください)穴居の天井が天空に似ているからということです。あと、穴居の空虚なところから「むなしい」「とぼしい」という意味にも用いられたということです。
さて、「形声」の成り立ちですが、この「空」を例にすれば、字の上(全般的には、上、下、左、右のどこか)に主な意味を表す文字(意符)「穴」を立て、その下に間接的にその音声の持っている意味で、おもな意味を修飾する文字(音符)「工」を組み合わせた文字ということになります。「形声」は物事にとらわれず、変化の多い意味や細やかなニュアンスを表現できるということも言えます。そのため、この原理によって組み立てられている漢字がもっとも多い(約80%以上という)ということなのでしょう。
この音符「工」ですと、他の文字では、「江」「紅」「貢」「肛」などがあります。この例をご覧いただければ、何となくは理解できるでしょう。
例えば、「空」=クウ そら
この「空」という字は意符が「穴」、音符が「工」(この意符、音符は後で説明します)です。もともとは古代の住居のあなという意味です。これが、天空という意味に用いられるのは、簡単に言えば(私が勝手に簡単にしたので、正確に把握したい方は漢和辞典で確認ください)穴居の天井が天空に似ているからということです。あと、穴居の空虚なところから「むなしい」「とぼしい」という意味にも用いられたということです。
さて、「形声」の成り立ちですが、この「空」を例にすれば、字の上(全般的には、上、下、左、右のどこか)に主な意味を表す文字(意符)「穴」を立て、その下に間接的にその音声の持っている意味で、おもな意味を修飾する文字(音符)「工」を組み合わせた文字ということになります。「形声」は物事にとらわれず、変化の多い意味や細やかなニュアンスを表現できるということも言えます。そのため、この原理によって組み立てられている漢字がもっとも多い(約80%以上という)ということなのでしょう。
この音符「工」ですと、他の文字では、「江」「紅」「貢」「肛」などがあります。この例をご覧いただければ、何となくは理解できるでしょう。
by tenkokuryu
| 2014-10-29 10:14
| 篆刻の面白さ=文字学