石印材に挑戦(改定) 簡易な刻法 その3 執刀 |
ちょっとお目にかからない形状(刃の付きかた)をしています。さて、どうやって握り、使うのでしょうかーーーーこの握り方はいろいろあるのですが、このように小さな印の場合は鉛筆の持ち方と同じ方法が良いでしょう。下図左を見てください。

では、運刀については、次回写真と共に説明したいと思います。
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2014年 07月 21日
では、次は実際刻ってみるわけですが、その前に印刀の持ち方を説明しましょう。まず、現物を購入済みの方は、それをご覧ください。それ以外の方は、下図をご覧ください。
ちょっとお目にかからない形状(刃の付きかた)をしています。さて、どうやって握り、使うのでしょうかーーーーこの握り方はいろいろあるのですが、このように小さな印の場合は鉛筆の持ち方と同じ方法が良いでしょう。下図左を見てください。 ![]() では、運刀については、次回写真と共に説明したいと思います。 #
by tenkokuryu
| 2014-07-21 20:46
| 石印材に挑戦
2014年 07月 16日
まず、刻る字を決めましょう。せっかくですから、本格的(?)に篆書の印を刻ってみます。下記をご覧ください。ちょっと縮小して表示しております。大き目の画像は、消しゴム印 その3 準備(改定)のほうに掲載しておりますので、そちらをご利用になっても結構です。どちらにせよ、拡大して使用ください。 ![]() そして、消しゴム印の時と同様に、薄紙(下は書道半紙を使用)+鉛筆で写し取ります。↓ ![]() 右行上から2番目の字を写しました。(下の写真の1)↓ ![]() それを更に、油性のフェルトペン(極細が良い=例えばZEBURA・マッキー、サクラ・マイネーム)でなぞります。(上記写真の2)上記は書道用の半紙を使用したので、かなり滲んでいます。コピー用紙のような洋紙でも、油性のフェルトペンですと、滲むはずです。また、写した字体が若干扁平なので、正方形の印材では若干天地が余りますので、この油性のフェルトペンでなぞる時に、最終画を少し長く、付け加えました。 紙を裏返すと下記の写真のように、裏写りしていると思います。これが左文字(鏡文字)となります。 ![]() それを印材(上は広西凍)に写します。広西凍は白い印材ですので、黒の油性フェルトペンではっきり書けるはずです。青田石も緑色ですので、同様にはっきり書けます。 印材の印面(刻る面)は正方形ですので、水平、垂直をきちんと守るのが上手く字入れするコツです。 あと、今回は白文印(陰刻印)を刻りますので、なぞって線を太くしておきましょう。これは篆書としての特徴の一つなのですが、線の太さはなるべく同じ太さにします。篆刻作品としては、太いところと細いところがあったほうが良いのですが、初心者は「同じ太さ」のほうが分りやすいですし、失敗も無いでしょう。ちなみに、上記は、太い線が2mm、細い線を1.5mm程度でまとめていますが、皆さんは1.5mmの線でまとめましょう。 なお、前後しますが、準備として、印面(刻る面)を整える作業があります。これは初心者には、若干難しいですので、広西凍の場合は無理に行う必要はありません。上の制作例でも、印面を整える作業はしていません。買ってきたそのままです。 青田石の場合は必要でしょうから、400~600番くらいの紙やすり(又は耐水ペーパー)を平らな板(机など)の上に置き、印面(刻る面)を軽く磨り、印面のやすりの痕などを消しましょう。 この紙やすり(又は耐水ペーパー)も東急ハンズ、金物屋さんなどで売っています。 #
by tenkokuryu
| 2014-07-16 11:02
| 石印材に挑戦
2014年 07月 08日
篆刻入門編ということで、消しゴム印(消しゴム篆刻)の制作を今までご案内しました。次は何が良いかということで、周辺の篆刻家友人に相談したところ、刻法が同様で、材料と道具が入手しやすい木印が良いという話になりました。
そこで、近所の桜並木で落ちている木の枝を拾い、試してみたのですが、桜は木の皮が厚いので上手く行きません。枯れ枝ということもあるのでしょう。まあ、100円均一でも2cm角程度のブロックの木材が売っているので、それでもとも考えましたが、拾った木の枯れ枝が上手く使えないのでしたら面白く無いので、木印は後日ということにしました。 そこで、篆刻の本来(?)である石印材の制作をご案内することにいたしました。昔、篆刻をやり始めた頃読んだ、石井雙石先生の「篆刻指南」にあった表現を借りれば、「簡易な刻法」ということになります。 まず、材料と道具 ![]() 1.印材 写真の左・緑色の石が「青田石」というもっとも普遍的な印材です。書道用品店、東急ハンズなど篆刻用品を販売しているお店で入手可能です。写真のものは1.8cm角で、お店にもよりますが3~400円程度のお値段と思います。これは初心者には硬いと感じられるので、お勧めは出来ません。 右の白い石は「広西凍」とか「遼凍石」とかの名前で販売している石印材です。学校教材などで販売している(図工?で「勾玉」を作る石材)「高麗石」なども同じような質です。これは通販などで入手は可能です。上記名称にて検索してください。 どうして、この「広西凍」「高麗石」をご案内するかというと、この石は非常に軟らかく、初心者には最適な印材だからです。また、軟らかいため、印刀も篆刻用のものではなく、上記写真一番上の彫刻刀の「平刀」も使えるからです。お値段的には、1.8cm角で2~300円程度と思います。(サイズとしては、1.8cm角が無ければ、2cm角がよろしいでしょう。) 2.印刀 写真右上から、彫刻刀「平刀」=これは広西凍の場合のみ使用ください。青田石では使用は無理です。その下2つが篆刻に使用する印刀「刃幅4mm」、「刃幅7mm」です。1.8cmくらいの印ですと、この印刀の刃幅はさほど関係しません。4mm~8mmの間でしたら「なんでも」OKです。お値段も一番お安いものを買われると良いでしょう。せいぜい高くても500円程度と思います。 この篆刻用の印刀の刃のつき方は下図4のようになっています。なお、1・2は彫刻刀「切出」、デザインナイフ、3はカッターナイフの刃のつき方ですが、これは石印材には使えません。ご参考までーーーー ![]() #
by tenkokuryu
| 2014-07-08 10:49
| 石印材に挑戦
2014年 06月 30日
最後に、朱文<陽刻>印を作ってみましょう。消しゴム印(消しゴム篆刻)としては刻る部分が多い(刻る面積が大きい)ので、その点はやっかいですが、基本的な技法は、白文印(陰刻印)と同じことになります。まず、作例 ![]() 白文の「子」と同様に2cm角の消しゴムに刻ったものです。枠が加わりますので、中の字の大きさは白文印より小さくなります。それにあわせ原案の字形もコピー機で小さくする必要があります。そして、同様に「薄紙」と「鉛筆」を使って、消しゴム印材中央に、左文字(鏡文字)になるように転写します。 そして、当然ですが、枠を中の文字の線の太さに合わせ(ほぼ同じ太さが良い)鉛筆で書いて行きます。これで、字入れ(布字)が出来上がります。 つぎは、刻りですが、下図をご覧ください。 ![]() 説明するために、単純な「一」+「枠」という朱文印をイメージしたものですが、まず白文印と同じに、「白」線の部分を刻ります。そうすると「朱」の部分(一と枠)と「黄色」の部分が、残るはずです。「白」線は当然V字の溝として、刻リ取った形になります。断面は下図のようになります。 ![]() つぎに、最初にやっかいだ、と申し上げた、黄色の部分をさらう必要があります。それは上図赤線のように刀を入れ、さらって(切り取って)行きます。さほど深くさらう必要はありません。刀(ナイフ)を寝かせて、V字の更に開いた形の溝を切り取って行くという感覚でよいでしょう。 なお、朱文の場合の線の断面は下図の1のような形になります。2のような形にはなりません。これは石印、木印の断面でも同様となります。 ![]() #
by tenkokuryu
| 2014-06-30 11:48
| 消しゴム印
2014年 06月 22日
せっかくですから、草書の印も刻ってみましょう。「準備」で用意した4つの「子」の4を使います。また、白文(陰刻)で刻ります。
方法は楷書と全く同じですが、留意点(コツ)としては、 1.細い部分(細い線)は、浅く刻る 2.曲線を刻る時は、必ず消しゴム印材のほうを動かす の2点です。 そして、以下が出来上がりです。 ![]() #
by tenkokuryu
| 2014-06-22 14:28
| 消しゴム印
2014年 06月 17日
#
by tenkokuryu
| 2014-06-17 10:15
| 消しゴム印
2014年 06月 10日
では、消しゴム印材の印面に転写された左文字を刻ってみましょう。消しゴム印 その4 練習 を確認してからのほうが良いでしょう。
下の、写真は一般のカッターナイフを使用しております。復習になりますが、このタイプのカッターナイフを使うときは、手前に「引いて」切ります。彫刻刀(切出)またはデザインナイフの場合は、反対に、手前から「押し出す」ようにして切ってゆきます。この違いを確認ください。 そして、これがコツです。結果としては同じことなのですが、ナイフ(刀)を動かすより、消しゴム印材を動かすほうが上手く行きます。(下図参照)これは、石印材の篆刻における、曲線を刻るときに、印材のほうを動かすということと同じなのですが、消しゴム印材の場合は直線もこの方法のほうが上手く行きます。 ![]() 写真撮影の都合で、左手を外していますが、左手で消しゴムを「しっかり」つかむのは当然です。そして、上記でコツとして述べましたが、右手のナイフは動かさず、左手で消しゴムのほうを動かしたほうが上手く切って行くことが出来ます。 あと、「V字状」の溝を切り取って行くのですから、細い線(1)の部分は浅く、太い線(2)の部分は深くなります。また、きちんと底まで、切らないといけません。(下図参照=この深さに関しては、石印の際も同様です。この理屈をきちんと把握しましょう。) ![]() これで、溝を全部切り取れば完成です。 ![]() スタンプで押すとこうなります。立派な、消しゴム白文印の完成です!!! ![]() #
by tenkokuryu
| 2014-06-10 09:22
| 消しゴム印
2014年 06月 05日
なお、前回の 消しゴム印 その4 練習(改定)にて行った「刻り方」は木印を刻る技法と基本的にはまったく同じになりますので、木印制作のとっかりとして行っても良いと考えます。 ![]() 2.その、上に薄紙(トレーシングペーパー=100円均一で売っています、または、手近にある透ける紙)を載せ、文字の輪郭を鉛筆で写します。なるべく濃い鉛筆が良いでしょう。その際、四角の四隅も点をつけて「目印」とします。次の作業が容易になります。 ![]() 3.次に、鉛筆で輪郭を写した紙を、消しゴム印材の刻る面に密着させます。この際、四角をあわせるのに、先の「目印」が役立ちます。きちんと四角の形をあわせましょう。もちろん、紙の「鉛筆で書いてある面」と、消しゴムの「刻る面」を密着させます。 ![]() このようにうっすらと透けて見えるはずです。そして、その透けた紙の上から、線のところを擦りましょう。爪を使って擦るのが良いでしょう。ちょっと高級な鉛筆(ユニなど)の背などで擦っても結構です。 4.そうしますと下記のように、鉛筆の線が転写されます。 ![]() これで、立派に「字入れ」完成です。鏡文字というくらいですから、これを鏡に映すと、正しい文字に見えます。ぜひ確認ください。 #
by tenkokuryu
| 2014-06-05 13:39
| 消しゴム印
2014年 06月 01日
いきなり刻っても良いのですが、念のため練習をしましょう。 ![]() ![]() 図2は彫刻刀(切出)またはデザインナイフの場合で、1と反対に、手前から「押し出す」ようにして切って行きます。これは石印材を刻る時の「突き刀(推し刀)」に相当します。そして、木印などもこの方法で刻ります。 写真及び図1と図2のイラストは横から見たところです。陰刻ですから、溝を掘り取らなければいけませんので、1と2両方とも共通ですが、右利きの方の場合、図3のようにナイフ(刀)を右に35~45度程度傾けないといけません。まず、「V字状」の溝(薬研彫り)の片側を切ることになります。(図3)そして、消しゴム(印材)を180度回転させ、V字のもう一方の側を切り(図4)、溝が完成することになります。(下記写真のようになります)3mm程度の幅の線の場合、V字の深さは約3mm弱になります。太い線であれば深く、細い線であれば浅くなります。(石印の場合も同じで、太い線は深く、細い線は浅く刻ることになります。) ナイフを「引く」または「押す」事も大事ですが、むしろ、きちんと、ナイフ(刀)を消しゴム(印材)に差し込み(うずめ)、ある一定の「深さ」を、切ること(両側から切り、溝部分のゴムを切り取る)が上手く刻るコツです。 ![]() そして、十字に線を切り取った(刻った)ものが完成します。 ![]() それを、スタンプで押したものが図5になります。ゴムの弾力がありますので、なかなか直線を引くのは難しいです。ナイフ(刀)の傾け方、切る深さなども研究して本番に備えましょう。なお、この練習で作ったものも、連続して押すと模様のようになり、使えますので試してください。 #
by tenkokuryu
| 2014-06-01 17:50
| 消しゴム印
2014年 05月 19日
先般来、横浜市営地下鉄の「センター南」駅にある、港北カルチャーセンターからの依頼で今月より、「3回完結篆刻講座(3回で3つ印を刻る)」という企画講座を開講予定であった。 平日、かつ横浜中心から離れた場所では、対象となる顧客が限定されてしまうというマーケティング面から危惧していたが、先週時点で3名参加見込と、開講条件を勘案すると、まあまあという感触であった。しかし、結局のところ手続きが1名ということで開講できないことになってしまった。残念な結果ではあるが、条件面のことを考慮すると健闘した数値と考えられる。 そこで、土曜日、新宿・大久保(新宿キョー和となり、写真参照)と、より受講しやすい環境にし、再度募集をすることとした。詳細はまだ決めていないが、毎月1回、3回・3か月修了、受講料1万円程度、用具貸出、随時受講可能、少人数を基本として行ってみたい。 #
by tenkokuryu
| 2014-05-19 14:14
| 篆刻教室 篆刻を習う
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