2007年 09月 23日
篆刻(てん刻・てんこく)とは |
篆刻(てん刻・てんこく)は書道の一分野という事になっています。日本美術界最高峰とされている日展でも第五科「書」に属しております。その起源の中国では「詩、書、画、篆刻」と文人の一要素とされています。
要は「はんこ=印章」です。そもそもの起源は中国古代の春秋戦国時代に官僚制度が出来、その役職の証明に使われたのがこの「はんこ」当時は「ジ」(PCでは表記出来ないのでカタカナ表記します、漢字では金+ホ」)(後に「璽」)と呼ばれたものです。もちろん、殷虚出土と称される3印も存在するので、春秋戦国時代以前にも前段階的なものが存在していたことは想像にかたくないでしょう。
その頃の材料はというと主に「銅を主成分とする合金」など金属を材料として鋳造されていました。当然使用法としては現代の「はんこ下さい」の認印と似ているものだったのです。その後歴史を経て、現代の日本では認印とか実印を作る印判業の方と篆刻家は区分される様になっています。この大きな区別は印判は証明するための「用」が足りればそれでよい、これは中国古代と同じです。一方、篆刻は、その「用」に「美」しく個性的であることが要求されるという事になっています。
古銅印(秦時代)

現代の篆刻は石材、石といっても材質としては蝋石のような軟らかい質のもので、中国産、この石自体を鑑賞又は蒐集する専門的ジャンルもあり、田黄といわれる石などは何百万円もするものもあります。その石材に秦の始皇帝が中国を統一した際誕生した古代象形文字である篆書という書体を使って刻するのがポピュラーな形ですが、木材に刻す木印、陶磁器で作る陶印もあります。
石印(これは巴林石ですが、田黄も外観はこのような感じです)

陶印

要は「はんこ=印章」です。そもそもの起源は中国古代の春秋戦国時代に官僚制度が出来、その役職の証明に使われたのがこの「はんこ」当時は「ジ」(PCでは表記出来ないのでカタカナ表記します、漢字では金+ホ」)(後に「璽」)と呼ばれたものです。もちろん、殷虚出土と称される3印も存在するので、春秋戦国時代以前にも前段階的なものが存在していたことは想像にかたくないでしょう。
その頃の材料はというと主に「銅を主成分とする合金」など金属を材料として鋳造されていました。当然使用法としては現代の「はんこ下さい」の認印と似ているものだったのです。その後歴史を経て、現代の日本では認印とか実印を作る印判業の方と篆刻家は区分される様になっています。この大きな区別は印判は証明するための「用」が足りればそれでよい、これは中国古代と同じです。一方、篆刻は、その「用」に「美」しく個性的であることが要求されるという事になっています。
古銅印(秦時代)

現代の篆刻は石材、石といっても材質としては蝋石のような軟らかい質のもので、中国産、この石自体を鑑賞又は蒐集する専門的ジャンルもあり、田黄といわれる石などは何百万円もするものもあります。その石材に秦の始皇帝が中国を統一した際誕生した古代象形文字である篆書という書体を使って刻するのがポピュラーな形ですが、木材に刻す木印、陶磁器で作る陶印もあります。
石印(これは巴林石ですが、田黄も外観はこのような感じです)

陶印

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by tenkokuryu
| 2007-09-23 18:15
| 篆刻(てん刻・てんこく)とは